海外では、日本の井戸掘り技術が注目を集めているようです。
明治時代に日本で考案された簡便な井戸掘り技術が今、海外の水不足に悩む地域で注目されています。
現在もなお、アジア・アフリカ地域では慢性的な水不足に悩んでいる場所があります。~ 中略 ~
村から何キロも離れた川や泉に、毎日水をくみに行かなければ生活を維持していけないのです。こうした状況を解決するには、井戸を掘ることが有効です。
特定非営利活動法人「インターナショナル・ウォーター・プロジェクト(IWP)」という、アジア・アフリカ地域で井戸を掘るボランティア活動をしているグループがあります。IWPでは、単に井戸を掘るだけではなく、井戸掘りの技術そのものを現地の人々に教え、広く普及させることを重視しています。そのためには特殊な土木機械を使うことなく、現地で入手できる材料と人力だけで、深い井戸を掘ることができる技術でなくてはなりません。IWPが採用している井戸掘りの手法――それは日本に昔から伝わる「上総掘り」と呼ばれる技術を元にしています。~ 中略 ~
IWPでは、この上総掘りを、よりシンプルで、材料も現地調達が可能な新方式(大野式)へと改良。かつて日本の井戸職人たちが知恵を集めて、作り上げていった井戸掘り技術。それがアジア・アフリカ地域の水不足を解消するために用いられている――その事実に何か感慨深いものを感じずにはいられません。
度々、日本の技術が世界の役に立っているという情報をテレビや新聞などで知りますが、
井戸掘りの技術も負けじと世界のお役にたっていたんですね。